きょうは、(一社)全国道路標識・標示業協会東京都協会の
新年賀詞交歓会に、全標協本部の副会長という立場で招かれて
参加してきました。
会場は新橋の第一ホテル東京です。
そこで、東京都協会が前から提案している「止まれ標識」の
国際化の話題が出て、会場は盛り上がりました。
道路標識(詳しい話は後述)の「止まれ」(一時停止)は
下の写真左のような逆三角形をしています。
禺画像] しかし国際連合の道路標識の「止まれ」は、写真右のような
八角形になっているのです。
2020年に東京でオリンピック・パラリンピックが開催される
ことが決定され、国交省では道路案内標識が外国人旅行者にも
分かりやすいものになるよう英語表記に改善する取り組みを
進めています。
事例として、読売新聞に記載されたイメージ図で説明します。
禺画像] 図の出典:YOMIURI ONLINE
現在は「国会正門前」は左のようにそのままローマ字で
「Kokkaiseimon」と表記しています。
が、国会は英語で「The National Diet」なので、Kokkai では
外国人には何の施設か分かりません。
同じように、公園は「Koen」でなく「Park」、
橋は「Bridge」、街道(大通り)は「Avenue」とか「Street」
と書かないと意味が分かりません。
それで、写真の左の表記から、右の表記に替えようというのが
国交省の取り組みなのです。
日本の道路標識は、本標識と補助標識とに分類され、
本標識には案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識の
4種類があります。
◎「案内標識」は、方面や方向、距離、道路番号、現在地などの
案内を、主に青色で行います。
一般道路の案内標識には、
(1)経路案内、現在地を示すもの、
(2)地点案内、
(3)待避所・パーキングなどの附属施設を案内する附属施設案内
の3種類があります。
禺画像] 図の出典は国交省
案内標識は、国交省、都道府県、市町村など、それぞれの
道路の管理者が設置します(標識の柱にラベルが貼ってある)。
◎「警戒標識」は、道路の状態を前もって知らせて、
安全な運転を促すために、黄色で設置されています。
踏切あり、横風注意、すべりやすいなどが、これです。
禺画像]
(図の出典:国交省HP)
図の説明をすると、左から
「すべりやすい」(標識番号209)、
「学校、幼稚園、保育所等あり」(標識番号208)、
「右(又は左)方屈曲あり」(標識番号202)です。
警戒標識の管理者は道路管理者(直轄国道なら国交省、
主要地方道や県道はその道路のある都道府県や政令地方都市)
です。
◎「規制標識」は、通行の禁止や制限などを、赤色や青色で
示して、交通の規制をします。
警察庁の管轄で、各都道府県の公安委員会が設置します。
上の写真の「一時停止」(標識番号330)や
禺画像] 「通行止め」(標識番号301)などが該当します。
◎「指示標識」は、特定の交通方法ができたり、停止線や
通行区分などの場所を指示します。
指示標識も警察庁の管轄で、公安委員会が設置します。
Pで示される「駐車可」(標識番号403)や「軌道敷内通行可」
(標識番号402)などが代表例です。
禺画像]
◎「補助標識」は、本標識が示す規制などを補足するもので、
「原付を除く」「ここから」「日曜・休日を除く」「8-20」
などがあります。
補助標識は、本標識の設置者によって設置されます。
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